無差別曲線は、2つの財を組み合わせた効用(満足)が等しい点を結んだものである。通常の財通しなら、原点に対して凸の形になる。
しかし、ある種の特別な性質をもった財の組み合わせがある。一つ目は
代替財である。たとえば、iphoneとアンドロイドのスマートフォンのような関係である。どちらかを選ぶと、もうひとつは選ばれない。このような関係では、無差別曲線は、右下がりになる。
両者が完全な代替関係にあれば、直線である。東京ディズニーランドと東京ディズニーシーが完全な代替関係にある場合が、下記の無差別曲線だ。一方を1回行くのを増やしたとき、効用が同じなのは、一方を一回減らした場合である。
一方、
補完財という関係もある。一方が買われると、もう一方も買われるという関係である。iPhoneとそのケースのような関係だ。この場合は、両者が一つずつある場合の効用がたかい。またどちらか一方だけ増えても効用は増えない。
ディズニーランドとディズニーシーが完全な補完関係にあると、下記のような無差別曲線になる。両方とも1回ずつ行くと効用が増える。一方だけ行く回数が増えても、効用は増えないという関係だ(ちょっと現実的ではないが)。