2014年4月には、消費税率が5%から8%に上がった。企業はその分を価格に転嫁するため、値上げをする。5%から8%というあまり切れのよくない数字なので、素直に転嫁すると、1円単位の値段になる。
ディズニーランドの場合、パスポートの値段は6200円だったため、6200÷1.05×1.08を計算すると、6377円となる。実際の販売価格は6400円となったので、税抜きベースでは多少の実質値上げとなった。
USJの場合は、2014年1月にすでに値上げをしたのち、4月に消費税分の値上げが行われた。2011年時点ではディズニーランドと足並みをそろえていたが、それ以降、値上げが相次いでいる。それに伴って入園者も増えているので、今のところ値上げは奏功している。消費税の計算に戻ると、8%分の消費税だと計算上の価格は、6984円となる。ディズニーランドと同様の考え方で値上げするなら7000円としてもおかしくないが、10円刻みの中途半端な値段でも6000円台のほうが値上がり感が少ないという判断なのかもしれない。