オリエンタルランドの集客力には明らかな季節性がある。一番儲かるのは10-12月期だ。クリスマス人気で書き入れ時になる。次が、夏休みがあり、ハローウインが始まる7-9月期だ。この半年で営業利益の9割を占める。
逆に言えば、4-6月期、1-3月期は儲からない。特に1-3月期は赤字になることも多い。しかし、2010年には異変が生じた。4-6月期の営業利益が過去最高となり、7-9月期と肩を並べるほどの利益をはじき出した。
ダッフィー人気があったことや、「ディズニー・イースター・ワンダーランド」が好評だったためとされる。今年は震災の影響で、入場者は激減したが、来年の4-6月期にどのくらいの集客があるのかがポイントになる。
4-6月期の集客がある程度見込めるようになれば、次のターゲットは1-3月期だろう。ここで、7-9月期並みの利益が上がれば、収益が増加する余地は大きい。
(出所)オリエンタルランド有価証券報告書、決算短信