ディズニーランドは震災の影響で、入場者数が激減したが、夏には前年同期並みに客足が戻った。
その理由の一つは、価格戦略の成功である。震災後、5月16日から7月7日限定で東京、神奈川、千葉、埼玉の在住者対象の「ホームタウンパスポート」を4900円(通常パスポート6200円)で販売したのち、さまざまな割引チケットを販売した。
中でも効果的だったのが17時から入場できる「夏5パスポート」だ。18時から入場できる「アフターシックスパスポート」はこれまでもあったが、同じ値段でこれより1時間早く入場できる。
1時間の差に効果があるのは次のように説明される。「ワンデーパスポート」は9時に入場して22時までいれば、13時間も楽しめる。しかし、最初から最後まで滞在する人はすくなく、平均8時間24分だ。平均的に滞在する時間から、1時間当たりのコストを計算すると、738円になる。
一方「アフターシックスパスポート」はフルに滞在しても1時間当たり825円で「ワンデーパスポート」より割高になる。「夏5パスポート」は滞在時間が1時間増えるだけだが、1時間当たり660円で、最も割安なチケットとなる。ここまで計算して、ゲストが「夏5パスポート」を選んでいるわけではないだろうが、直感的に割安感は察知できるのかもしれない。