日本経済全体の動きとディズニーリゾート(TDR)の入場者数にはかなり強い相関がある。東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)の入場者数の合計を、実質民間最終消費支出で回帰すると以下の結果となる。実質民間最終消費支出は、各年度の日本全体の消費額を実質化(物価の変動を除くこと)したものだ。
消費の動きとディズニーリゾートの動きに相関があることがわかる。2001年9月にTDSができたため入場者数が跳ね上がっているが、この部分は、2000年度まではゼロ、2001年度は0.5、2002年度以降は1というダミー変数(TDSダミー)を使って処理した。
対数で推計しているため、実質民間最終消費支出に係る係数は弾性値を表わす。実質民間最終消費が1%増えると入場者数が1.38%増えるという関係だ。日本全体の消費の動きより、TDRの入場者数の方がより敏感に動くことがわかる。
・TDR入場者数の推計
ダミー変数として、5周年ダミー(5周年目は1、他はゼロ)や10周年ダミー(10周年目は1、他はゼロ)、舞浜駅開通ダミー(1987年度以前はゼロ、1988年度は0.5、1989年度以降は1)などを試したが、有意にならなかった。
この回帰式を使った推計値は以下の通りとなる。