東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)ともに、開園のタイミングが非常によかった。開園のタイミングと景気動向を見ると明らかだ。
内閣府が発表する景気動向指数CI一致指数は、景気の動きを表す代表的な指標だ。景気と連動して動く約10個のデータを合成して作ったものだ。
TDLの開園は1983年4月。景気の谷は1983年2月なので、景気拡大期に開園したことになる。その後円高不況で多少落ち込むが、その後バブル期が続き、開園後長期的な景気拡大期が続いた。大きく落ち込むのは開園後7年たった、バブル崩壊だが、それまでにTDLは軌道に乗っていた。
TDSの開園タイミングも絶妙だった。1990年のバブル崩壊後日本は「失われた10年」と呼ばれる停滞期に入る。TDSはそれがちょうど終わった時点で開園した。その後輸出主導の息の長い景気拡大が続く。それほど経済成長が続いたわけではないが、開園がもっと前なら1997年に始まった金融システム不安の不況に、もっと後ろなら、2008年のリーマンショックが間近に迫った時期になった。
景気のタイミングに合わせて開園したわけではないが、結果的には入園者数確保に追い風になったことは確かだろう。
・景気動向指数CI一致指数の動き