年間パスポートは、一度買えば何度でもディズニーランドやシーに行けるチケットだ。これは、一定額を払えば、いくらでも食べたり飲んだりできる、食べ放題システムと同じである。そういう意味ではワンデーパスポートも、アトラクションに乗りたいだけ乗れるので、食べ放題システムと言える。
食べ放題を経済学的に考えるのは意味のあることだろう。価格システムがないことで、単価の高いものを食べ勝ちになるといった、通常のミクロ経済学では説明できないことも考慮する必要がある。
しかし、ここでは簡単に、
限界効用逓減の法則と年間パスポートの関係を考えてみよう。ディズニーランドがいくら好きでも、普通の人は限界効用は徐々に低下していくだろう。パスポートの料金は限界効用がほぼゼロになった回数に設定されているはずである。その回数で限界効用がプラスであれば、さらに高いチケット料金を設定して売ることができる。それより安い値段に設定すれば、買う人が殺到する。ディズニーランドが混む割にオリエンタルランドは儲からないことになる。
現在年間パスポートはTDL、TDSいずれかに入れるものは8.4回分に設定してある。これくらいが限界効用がゼロになる回数だと考えられる。
ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)では、2種類の年間パスがある。混雑する特定の日にちは入れないゴールドパスと、いつでも入れるプラチナパスだ。プラチナパスでも3回程度の値段で売られている。これは、限界効用がゼロになる回数がかなり小さい事の表れだろう。要するに、TDL、TDSはなかなか飽きないのに、USJはすぐ飽きるということだ。リピーターが多いことの裏返しである。
年間パスポートの値段
想定される効用関数