経済学の10大原理
6.通常、市場は経済活動を組織する良策である。
市場とは、財やサービスを供給する人と、需要する人が出会う場である。
市場のよいところは、ほしい人がほしいだけのものを受け取り、供給したい人が供給したいだけのものを供給できる点である。なぜ、両者とも満足できる点に落ち着くのは、
価格による調整メカニズムが働くからである。
ディズニーランドのパスポートが
1000円だとしたら、今よりもっとたくさんの人がディズニーランドに行きたいと思うだろうし、パスポートが
20000円だったとしたら、行きたい人は減るだろう。価格は人々の行きたいと思う気持ちを変えるわけだ。
ゴールデンウイークなどで入場者数が増えることがある。これは需要曲線が右にシフトすることを表す。入場料金を変えないと、行きたい人の数が、受け入れられる数を超えてしまう(点Aから点Bへのシフト)。ディズニーランドは、この場合、入場制限で対応している。いわば、早い者勝ちで行きたい人を制限していることになる。
入場者を減らすには、料金を上げるという手もある。こうすれば、行きたい人と受け入れたい人の数が均衡することになる(C点)。実際には、値上げ策はとられない。値上げすることのイメージが悪いからだろう。しかし、経済学的には値上げして解決する方が、入場者の満足度は高くなる。