こんにちは 山澤ゼミ3年の萩原です。
プリンスについて調べました。
・白雪姫 プリス王子
女王の城にいた彼女を見て一目惚れし、彼女に口づけをして死の呪いから救い、自分の城に連れていきます。
・美女と野獣 野獣の姿はビースト、人間の姿はアダム王子
人を見かけで判断し冷たくふるまう傲慢な性格ゆえに魔法をかけられ、醜い野獣の姿となった王子。
・塔の上のラプンツェル 偽名はフリン・ライダー、本名はユージーン・フィッツハーバート
自信家でナルシストの美青年。指名手配もされている王国で一番の泥棒。
・アナと雪の女王 クリストフ
勇敢でワイルドな山男の青年。氷を売って生計を立てており、山の中でトナカイのスヴェンと共に暮らしています。歌が上手い。
王子様は、お城に住んでいます。王子様=理想の男性像である理由は、お城に象徴される経済力だったと思います。昔は女性の経済的自立がなかったからではないでしょうか。そんな当時の、庶民の苦しみとは不作続きで明日の食べ物がない、病気だけど薬が買えないなどの恐らく大半がお金さえあれば解決できるものだったと思います。だからこそ経済力のある王子様からの真実の愛は、あらゆることを解決できてしまいました。お姫様は、何らかの理由で貧乏な生活をしていました。そんなお姫様にとって「王子様=理想の男性=経済力」だったのだと思います。
しかし、アナ雪ではそんな王子様は登場しません。アナが戴冠式で一目惚れしたハンスはかたちとしては王子ですが、13人兄弟の12男という王子様としては絶望的な状況で、自分の城を得る最後の望みをエルサかアナとの結婚にかけていたのでしょう。アナと行動を共にするクリストフは気のいい男ですが、お城を持っているほどの経済力はありません。
その一方でアナとエルサは、地位もあり貧乏生活をしているわけでもありません。エルサを追ってひとり雪山に向かったアナは、怪物に立ち向かっていったり、崖に宙づりになれば自らロープを切り、腕力が必要な場面でもクリストフに頼りません。エルサは魔法の力をもっています。自立した女性にとって、「王子様=理想の男性=?」の?の部分は何になるのでしょうか。
エルサを探しに来たアナにエルサの魔法が、幼い頃のようにアナにあたってしてしまいます。でも、アナ雪の世界には王子様からの真実の愛がありません。アナとエルサにはお金はあります。アナとエルサ、それぞれが愛しているのは、数日前に会ったばかりの男性ではなく、アナはエルサを、エルサはアナを愛しているのです。
お金はないけれど、王子様的役割を果たしてくれる男性、アナ雪ではクリストフは何をしてくれるのでしょうか。それは、アナのやりたいことを自由にやらせてくれる、金銭面以外でサポートしてくれるのではないでしょうか。
すべてをカバーしてくれる完璧な王子様を待つのではなく、精神的な部分も含めて女性の欲しいものは増え、理想の男性像は変わっているのだと思いました。
ありがとうございました。