ミクロ経済学の基本的な法則の一つに「
限界効用逓減の法則」がある。
効用とは、「満足度」のことと考えれば分かりやすい。限界とは、「成長の限界」などの限界という意味ではなく、「
端」という意味である。「
追加一単位当たり」のことだ。
たとえば、ディズニーランドにお金を払ってまで行くのは、それだけの効用、「満足度」が得られるためである。「
総効用」は、ディズニーランドに行くことによって得られた効用全体をさす。「
限界効用」とは、追加1単位当たりの効用のことで、1回ディズニーランドに行っている場合は、2回目の場合、3回ディズニーランドに行っている場合は4回目の場合の効用だ。限界効用が逓減する、というのは、同じ1回当たりの効用でも行く回数が増えれば増えるほど、効用が減っていくことを表す。
1杯目のビールの効用と2杯目のビールの効用、1個目のケーキの効用と2個目のケーキの効用を考えればわかる。
ディズニーランドの場合、横軸に行く回数、縦軸に総効用をとると、行く回数が増えるに連れて傾きが緩やかになる曲線で表すことができる。限界効用を縦軸にすると、徐々に減少する曲線になる。
「限界」の概念を使うと、ある人がディズニーランドに行く回数を求めることができる。ディズニーランドに行こうとするとき、人々は効用と費用を天秤にかける。たとえば、1回目に行く時の効用が1万円で、1回当たりの費用がパスポートの代金6200円だとすると、効用の方が大きいので、ディズニーランドに出かける。追加1回当たりの費用、すなわち限界費用は一定で、6200円である。
2回目は限界効用が減って8000円だとする。この場合も限界費用より限界効用が大きいのでディズニーランドにでかける。3回目の限界効用が6000円だとすると、限界費用の6200円よりも小さい。この場合はディズニーランドに行くのをやめるだろう。
限界効用が限界費用を下回る直前の回数の時、総効用から総費用を引いた値が最も大きくなることがグラフからわかる。結果的に、この人はディズニーランドに2回行くことがわかる。
限界効用は人によって違う。限界効用が異常に大きい人は、費用6200円が安く感じられ、何回でもディズニーランドに行くだろう。一方、限界効用が6200円に満たない人はディズニーランドに行かない。
